昨日からトップページ左側の作品コーナーに取り上げた

ショパンの子守歌

 

私がこの曲を初めて聴いたのは

15才でウィーンに留学してすぐのクラスの集まりで

この曲を録音したばかりというクラスメイトの演奏でした。

 

最初から最後まで同じリズムを歌い続ける左手に

きらきらと輝くような右手のパッセージが加わり

やがてゆったりと消えてゆく‥

 

私は彼の才能に驚嘆するとともに

この素晴らしい小さな作品を

いつかかならず自分も弾けるようになりたいと思いました。

 

 

私が自分もこの曲に取り組んでもいいと思えるように

なったのはそれから何年も経ってからで

 

実際にこの曲を演奏してみると

コンサートにはあまり向いていない曲だということを

発見しました。

 

ピアノの鍵盤のアクション(動き)が完璧に整えられていないと

音の粒が揃わないし、少ないダイナミックレンジの中で

音色の変化がつけられないのです。

 

演奏に労力や神経を使うわりには

派手な部分もなく演奏時間も短いので

ピアニストにとって正直ありがたい曲ではありません。

 

それでも私は比較的演奏条件の整うコンサートには

この隠れた名曲をプログラムに入れています。

 

それくらいこの作品が好きで

一人でも多くの人に聴いてもらいたいと思うからです♪