ピアニスト南野陽子の「見聞録@ヨーロッパ」

音楽&文章によるコンテンツ工房をめざして♪

美術の話

『リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展』@Bunkmura ザ・ミュージアム(渋谷)

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年末に、渋谷のBunkamuraで「建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」が開かれていたので行ってきました。

(渋谷Bunkamura での展示は2019年12月26日までで終了しましたが、2020年は、宇都宮、大分、東京(東京富士美術館)、宮城、広島を巡回します。)

 


展示作品の中で、私が一番印象に残ったのは、ルーカス・クラーナハ(父)作の絵画『聖バルバラ』です。精緻な描写と赤いドレスに象徴される鮮やかな色彩が、思わず息を呑むほど印象的でした。


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その他、展覧会ポスターにも使用されている、ヴァルトミュラーの「磁器の花瓶の花、燭台、銀器」などは、館内で写真撮影も許可されていたので、私もパチリ‥と撮影しました。

 
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リヒテンシュタイン公国には一度訪れたことがありますが、オーストリアとスイスに挟まれた小さな美しい国です。

リヒテンシュタイン侯爵家は、ウィーン市内二ヶ所に宮殿を保有していてガイドツアーも行われています。


リヒテンシュタイン家が保有する第一級の美術コレクションは、ウィーンの宮殿でも、その一部を鑑賞することが出来ます。

最近では、ウィーンのアルベルティーナ美術館で同コレクションの特別展が開かれたので、私も訪れてその素晴らしさを 堪能しました♫


 

ハプスブルク展@国立西洋美術館(上野)ベラスケスとラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』…10年前から3歳成長!?

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ハプスブルク展に行ってきました。

数多い展示作品の中で、一番印象に残ったのはベラスケスが描いた『青いドレスの皇女マルガリータ・テレサ』でした。

幼い頃からウィーン のオーストリア・ハプスブルク家に嫁ぐことが決まっていたスペイン・ハプスブルク家の王女マルガリータ。

その成長ぶりをウィーンのいいなづけに伝えるために、ベラスケスが彼女の3歳、5歳、8歳の頃3回にわたり全身像を描き、ウィーン宮廷に届けられました。

その3作品は現在ウィーン 美術史美術館に所蔵され、同美術館の呼び物の一つとなっています。

今回日本で展示されているのは、8歳の頃のもので、10年前に日本で開催されたハプスブルク展の時には、5歳の頃の王女を描いたベラスケスの作品が来日して展示されました。


2009年秋のハプスブルク展のブログ記事はこちら



王女マルガリータはとても歓迎されてウィーンに嫁いだ後、幸せな日々を過ごしたそうですが、残念ながら若くして亡くなりました。

音楽家としては、このベラスケスの描いた王女マルガリータの絵に触発されて、フランスの作曲家ラベルが作曲した『亡き王女のためのパヴァーヌ』のことを忘れることはできません。

私も、ウィーン留学中にこのラベルの曲を勉強する前にこの絵を鑑賞したのが最初の出会いでした。思い出深い作品です。





◆亡き王女のためのパヴァーヌ◆
(モーリス・ラヴェル作曲)

ピアノ& 編曲 南野陽子

『亡き王女のためのパヴァーヌ』を、私がオリジナルにアレンジしたものを「ウィーンのカフェ」シリーズの中で音楽配信しています。もしよろしければ、聴いてみてください♫


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音楽配信のリンクはこちら ( iTunes, AppleMusic, Spotify, YouTubeMusic, Amazon music, Google Play Music,などで
聴いていただけます。 )




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Youtube動画のリンクはこちら
「亡き王女のためのパヴァーヌ」をイメージして作ったミュージックビデオ(1分)です。ウィーンのベルヴェデーレ宮殿やその近くにある昔ながらのウィーンのカフェで撮影しました。


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『ウィーンのカフェ』アルバムのリンク



【アルチンボルド展・国立西洋美術館】〜ハプスブルク家の宮廷画家&アートディレクター

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イタリア・ミラノ出身の画家

ジュゼッペ・アルチンボルド。




ウィーンの美術史美術館で

この画家の謎に満ちた寄せ絵が



ブリューゲルや

フェルメールなどの超有名作品と



同じように陳列されているのを

昔から不思議に感じていた私は



日本で初めての

本格的アルチンボルド展に

足を運んでみました。







今回の展覧会では


マクシミリアン2世に捧げられた

各4点からなる

『四季』と『4大元素』が



複数バージョンの中から

全点すべて揃えられています。

(何という豪華さ!!)





そして

それらの作品には皇帝を礼賛する

高度に知的なモティーフが

思う存分散りばめられていて



アルチンボルドが

ハプスブルク家のお抱え宮廷画家だったからこそ

知り得た知識を豊富に持っていた事が

説明されています。







それだけではなく

今回の作品には



アルチンボルドが

宮廷の祝祭行事の企画演出を


手掛けていたデッサンなども

展示されていて




アルチンボルドが

画家としてだけでなく



宮廷のアートディレクターとして

祝典のイベント・プロデュースを

手掛けていた事も

知ることができます。





この展覧会では


アルチンボルドは

謎に満ちた寄せ絵を描く画家

…というだけでは収まらない



博識で

機知に富んだ



しかも

抜群の自己プロデュース能力を持って



ハプスブルク家3代皇帝に仕え

宮廷社会を生き抜いた人だった様子を

伺い知ることができます。





…というわけで

展覧会を見終わる頃には

私も今までよりずっと



アルチンボルドの作品を

興味深く鑑賞出来るように

なっていました♪♪













【レオナルド×ミケランジェロ展 三菱一号館美術館】

【レオナルド×ミケランジェロ展 三菱一号館美術館】2017

この展覧会では

15世紀イタリア・ルネサンスの巨匠

レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの




素描、手稿、書簡などが

見比べながら鑑賞出来るようになっていて




有名な作品の

創作過程の舞台裏(!?)を

見せてもらっているような感じです。




でも、

そこはさすがルネサンスの巨匠



素描だけでも

息をのむような迫力の

芸術作品ばかりです。




私は、

この展覧会を

10代の頃の自分に

鑑賞させたいと思いました。



…というのも、

展示されている手稿の中に



レオナルド・ダ・ヴィンチの

独学のラテン語語学ノートを

発見したからです。



その語学ノートには

細かい几帳面そうな字で



ラテン語の単語がびっしりと

書き記されていて



レオナルド・ダ・ヴィンチの

「ラテン語を習得したい!」

という熱意が伝わって来るようでした。




驚くことに

レオナルド・ダ・ヴィンチは

ラテン語とギリシャ語を理解しない頃の自分を



「無学の人」と称して

コンプレックスを感じていたそうです。







私が10代で入学した

ウィーンのGymnasium(ギムナジウム 高等学校)では

ラテン語が必須科目だったのに



途中転入した私は、

全く授業について行けず

頭痛のタネだっただけでなく




現在、世界で話されていない言語を

時間をかけて勉強することに

何の興味も意味も見出せませんでした。




手っ取り早く

ピアノに成果を出せるような事にしか

興味のなかった

あの頃の自分に





ルネサンスの巨匠は



一つの作品を生み出すのにも

これだけの膨大な試行錯誤と努力を

重ねていたんだよ…




と、

伝えたい気持ちになりました♪♪








ルカス・クラーナハ《林檎の木の下の聖母子》@エルミタージュ美術館展

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六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーの

エルミタージュ美術館展に行ってきました。




印象的だったのは

ルカス・クラーナハの

《林檎の木の下の聖母子》。




上の写真だけでも

感じてもらえるかもしれませんが


実物の色彩はあまりに美しすぎて

思わず作品に吸い込まれそう……





ドイツ出身ですが

ウィーンにも

ゆかりの深いクラーナハが



聖母子の背景に描いたのは

ウィーンのドナウ川だそうです。





ウィーン好きの私は

この作品が

もっと好きになっちゃいました♪♪







ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館〜華麗なる貴族コレクション@渋谷Bunkamuraザ・ミュージアム

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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで

『ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館
〜華麗なる貴族コレクション〜』展

が開催されています。



私が

すいこまれるように魅せられたのは

ピエロ・デル・ポッライウォーロの【貴婦人の肖像】(写真)。



凛とした女性の表情

真珠の首飾りが柔らかくキラキラと輝く美しさ

作品全体に漂う気品…



眺めているだけで

ルネサンスの時代にタイムスリップした気分…



しばし

都会の喧噪や日々の雑念から解放されて

身も心も軽くなりました♪♪







メトロポリタン美術館展&坂本龍一さんのテーマ曲CD






東京・上野の東京都美術館で行われている

『メトロポリタン美術館展』に足を運んできました。



ゴッホの名作『糸杉』をはじめとして

絵画、彫刻、工芸品、家具、写真など


古代から現代までの多岐にわたる作品が

テーマごとに展示されていて

ひと味違う展覧会‥‥といった感じでした。








私にとって興味深かったのは

あの坂本龍一さんがこの展覧会のための

オリジナルイメージ曲『wind, cypresses & absinthe』を

作曲していることです。



坂本龍一さんは

「東洋やアフリカの美術も貪欲にとりこみながら

世紀をまたいで進化していった西洋美術の熱気を念頭に

音楽を作ってみた」とのこと。



美術展のような催し物に

音楽家もこのような形で関わることができるのって‥‥

とっても素敵だな〜‥‥と思いました♪♪ 

 
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プロフィール
 


Yoko Nanno
南野 陽子(なんの ようこ)
ピアニスト


クラシックのピアノを学ぶために、15歳でオーストリア・ウィーンのコンセルヴァトリウム(音楽院)に留学後、ドイツ・ミュンヘン音楽大学卒業。以後、フランス・パリ、オーストリア・ザルツブルグで研鑽を積み、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学で行われる国際サマー・アカデミーにてアシスタントとして後進の指導にあたる。

演奏活動、アルバム制作を経て、クラシック音楽の名曲をピアノ&シンセサイザーを用いて現代風にアレンジしたアルバム・シリーズ『ウィーンのカフェ〜Cafe in Vienna〜』を Apple Music, Spotify, amazon music,等各種音楽配信にて配信中。

トリオ・チルコ



帰国後、新しい形のヒーリング音楽「アクティブ・ヒーリング」を体現するアルバム「ザ・スピリット」を企画、プロデュース。「トリオ・チルコ」というユニット及び制作チームを発足させ、自らもピアニストとして演奏に加わった。


東京ベイの夜景
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