ピアニスト南野陽子の「見聞録@ヨーロッパ」

音楽&文章によるコンテンツ工房をめざして♪

【モーツァルト】

『ナンネル・モーツァルト哀しみの旅路』〜モーツァルトの姉ナンネルを主人公にした映画

【映画】ナンネル・モーツァルト〜哀しみの旅路 

 

渋谷 Bunkamura ル・シネマで

映画『ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路』を

鑑賞しました。

 

この作品は

天才作曲家モーツァルトの

姉ナンネル・モーツァルトが主人公なんです。

 

 

私は子供の頃から

モーツァルトの伝記などで肖像画に一緒に描かれている

姉ナンネルがいつも気になっていました。

 

『パリで演奏するモーツァルト親子』

(写真はパリで演奏するモーツァルト親子の肖像画)

 

今考えてみると

それって自分と家族構成が同じという

個人的な理由から

(私も弟が一人います)

 

無意識のうちに

ナンネルを自分と重ね合わせていたような

気がします…(笑)

 

でも…それにしては

ナンネルの作品って聴いたことないな…

と疑問に思っていました。

 

モーツァルトの本には

必ずといっていいほど

 

幼い頃から

素晴らしい才能を示した姉弟の話だけでなく

 

弟と一緒に宮廷で素晴らしい演奏をして

女帝マリア・テレジアから贈られた礼服を着た

ナンネルの肖像画も出てくるのに…

 

モーツァルトの姉・ナンネル

(上の写真は、マリア・テレジアから贈られた礼服を着たナンネル)

 

 

…と前置き部分が長くなりましたが

 

この映画では

フランス人のルネ・フェレ監督が

 

そうした人々の疑問に答えるかのように

ナンネルの立場に焦点を当てて

ストーリーを展開させています。

 

ただ内容的には

取り付く島もないほど

「なんの希望もない…」終わり方をするので

 

私としては

鑑賞後はかなりテンションが下がり

暗い気持ちになりましたが…

 

 

映画のストーリーはさて置き

(これは一つの推測だと思われます…)

 

実在のナンネルは

どんな音楽家で

どんな女性だったんだろう…

 

と、より一層ナンネルに

興味が湧いてきたのでした♪

 

 

内田光子さん(ピアニスト)、モーツァルトでグラミー賞受賞♪



モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第24番
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第24番




ピアニストの内田光子さんが

米国の第53回グラミー賞で

最優秀インストゥルメンタル・ソリスト賞を受賞しました。



クラシックの演奏家が

グラミー賞を受賞することもあるんですね…(笑)



内田光子さんは

欧米を拠点として活動していることもあり

日本での一般的な知名度はさほど高くありませんが




海外の音楽家からは

「日本ではMitsuko Uchida以外のピアニストって誰がいるの?」

とよく聞かれるくらい特別に評価されているんですよ!




今回グラミー賞を受賞した録音は

内田光子さんとクリーブランド管弦楽団による

モーツァルトピアノ協奏曲第23番・第24番です。



この録音では

内田さんがピアノ演奏するだけでなく

オーケストラの指揮もしていることから


12歳からウィーンで学び

その素晴らしいモーツァルト演奏で注目を集めてきた

「内田さんのモーツァルト」を堪能出来ると思います。




私がウィーンで師事していたイリエフ教授は

学生時代に内田光子さんと同じクラスに在籍していたのですが


ある時

「彼女のモーツァルト演奏からは『ウィーン』を感じる…

彼女は日本人なのに…不思議だ…」

とつぶやいていたのが、今でも印象に残っています。



私も

内田さんが今回演奏しているモーツァルトのピアノ協奏曲を

ベルリン・フィルと共演したのを

ベルリンで聴く機会がありましたが


今でも記憶に焼き付いているくらいの

熱い、熱い、「内田さんならではのモーツァルト」でした♪



【モーツァルト(6)】オーストリアのザンクト・ギルゲンにあるモーツァルト記念館

 

『ザンクト・ギルゲンにあるモーツァルトの記念館』

 

写真はオーストリア、ザルツブルグ近郊の

小さな町ザンクト・ギルゲンにある

モーツァルト記念館です。

 

ここには

モーツァルトのお母さんとお姉さんが

それぞれ別々の時期に暮らしていました。

 

…というのも

この建物はかつてこの地方の司法裁判所で

 

モーツァルトのお母さんのお父さんと

お姉さんのご主人が別々の時期に

この地方の司法総監督を務めていたからです。

 

『モーツァルトの母と姉』

 

上の写真は

建物の壁に飾られている

二人のレリーフです。

 

モーツァルトに大きな影響を与えた

この二人の女性は

共に穏やかな優しい女性だったそうです。

 

モーツァルトの音楽の持つ『優しさ』に

ひょっとしたら影響があったかもしれない…

と思ったのは私だけでしょうか…

 

モーツァルト記念館の前のヴォルフガング湖

 

この記念館のすぐ横には

ヴォルフガング湖という湖があり

とても風光明美なところです。

 

私が訪れた時には

隣の家の子供が

湖で泳いで遊んでいました。

 

眺めているこちらの心まで

洗われるような

のんびりした光景でした♪

 

【モーツァルト(5)】ウィーンのモーツァルトハウス(旧フィガロハウス)

 

『ウィーンにあるモーツァルトハウス』


写真はウィーンの旧市街にある

「モーツァルトハウス」です。

 

モーツァルトは

この建物の2階に暮らしていた時に

オペラ「フィガロの結婚」を作曲したことから

 

この建物は

2006年まで「フィガロハウス」と呼ばれていました。

(モーツァルトのオペラに関する過去記事はこちら)

 

2006年の大改修の後は

モーツァルトの住んでいた2階部分だけでなく

 

建物全体が

モーツァルトミュージアムとして

沢山の展示物を公開するようになったんですよ。

 

以前のちょっとひなびた「フィガロハウス」が

気に入っていた私としては

なんだか複雑な気分なのですが(笑)

 

とはいえ

この建物の周りの様子は

古き良きウィーン旧市街の雰囲気を

今でも残しています。

 

モーツァルトは

ウィーンで沢山の住居に暮らしましたが

 

現存しているのは

このモーツァルトハウスだけです。

 

今でもモーツァルトが突然現れそうな

この旧市街の街並みが

いつまでも保存されてほしいな…

と思います♪

 

【モーツァルト(4)】ザルツブルク・モーツァルトのもう一つの家にあるカフェ

 

『ザルツブルク・モーツァルト住居の中庭』

 

前回の記事でご紹介した

モーツァルトの住んでいた家の一階には

カフェがあります。

(前回の記事はこちら)

 

私は今年の夏

ザルツブルク国際サマーアカデミーの期間中

このカフェでほとんど毎日のように

ランチを食べていました。

 

 

…というのも

このモーツァルトが住んでいた家は

 

ザルツブルク国際サマーアカデミーが行われていた

モーツァルテウム音楽大学の

広場を挟んで向かい側に位置するからです。

 

 

大学の中にも

カフェテリアはあるのですが

 

ほとんどの教授は

このモーツァルトの住んでいた家にあるカフェで

食事をしていました。

 

 

このカフェ自体は

特に由緒ある老舗というわけではなく

特別なメニューがあるわけでもありません。

 

 

それでも

私がアシスタントを勤めている

パラトーレ教授を含め

沢山の教授陣がこのカフェに通っていました。

 

 

このカフェには中庭…

すなわちモーツァルトが住んでいた家の中庭の席があり

表の広場の喧騒からは信じられないほど静かで

特に人気があったんですよ。

 

上の写真はその中庭の様子で

左側に見えている赤いパラソルが

カフェの中庭席です。

 

私は毎日のように中庭席で

教授達と一緒に日替ランチを食べながら

 

ある時ふと…

 

「なんだかんだ言っても、

やっぱりみんなモーツァルトが好きなんだなぁ…」

と、とても微笑ましい気持ちになりました♪

 

【モーツァルト(3)】ザルツブルク・モーツァルトのもう一つの家(舞踏教師の家)

 

モーツァルトの住居(舞踏教師の家)

 

写真の建物は

ザルツブルク市内にある

モーツァルトが住んだもう一つの家です。

 

モーツァルト一家は

先日このブログでもご紹介した モーツァルトの生家

が手狭になったため

(記事はこちら)

 

モーツァルトが17才の時に

この建物に引っ越しました。

 

 

この建物ではかつて

舞踏の大家が2階の大広間で

 

貴族の子女を対象に

舞踏のレッスンを行っていたことから

「舞踏教師の家」と呼ばれていたそうです。

 

 

その後、モーツァルト一家が住んでいた時には

舞踏の稽古場だった大広間は

 

父のレオポルド・モーツァルトにより

ピアノ展示販売場として利用されていたとのこと。

 

なんだか興味深い話ですね…。

 

 

現在この建物は

モーツァルト記念館になっており

 

大広間では

モーツァルトが実際に使っていたものも含む

当時の様々な楽器が展示されています。

 

チェンバロやハンマークラヴィーア

オルガンが数台並べられていて

 

真近で見られるだけでなく

それぞれの楽器を使った演奏が

オーディオガイドで聴けるようになっているんですよ。

 

 

余談ですが…

このオリジナル楽器での演奏には

 

ザルツブルク国際サマーアカデミーで

教鞭を取っているロバート・レヴィン教授も

参加しています。

 

モーツァルト研究家として知られ

長年ヨーロッパで研鑽を積み

現在はハーバード大学教授であるレヴィン氏の演奏は

 

それぞれの古楽器の特徴を活かした

味わい深いもので

 

モーツァルトの活躍した時代に

思いを馳せることが出来ます♪

 

【モーツァルト(2)】ザルツブルクにあるモーツァルトの生家&大家さん

 

『ザルツブルクにあるモーツァルトの生家』

 

写真は

ザルツブルクにある

モーツァルトの生家です。

 

モーツァルトは

ザルツブルクの旧市街にある

この建物の4階で

 

生まれてから

17歳までを過ごしました。

 

 

この建物の所有者であり

一階の食料雑貨店を営んでいた

ハーゲナウアーさんは

 

26年間にわたり

モーツァルト家の大家であっただけでなく

 

演奏旅行の際には

金銭面での援助をしていたそうです。

 

 

一方で

ハーゲナウアーさんは

 

モーツァルト一家から

演奏旅行で訪れるヨーロッパ各地での

商売上の重要な情報を得ていたとのこと。

 

モーツァルトの父親レオポルドから

ハーゲナウアーさん宛てに

 

1763年のアムステルダム不況の影響を始め

各地の外貨交換率、購買力の比較などについて

知らされた手紙が残されています。

 

 

私達が今現在

モーツァルトの少年時代を

詳しく知ることが出来るのは

 

このモーツァルトの父親と

ハーゲナウアーさんの間で交わされた

書簡のおかげとも言われているそうです。

 

 

この逸話に

音楽家である私は

大変興味深く感じると同時に

 

長年にわたって

モーツァルト一家を様々な形で支え

 

少年モーツァルトの姿を後世に伝えるのにも

一役買ったハーゲナウアーさんに

思わず拍手を送りたい気持ちになりました♪

 

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プロフィール
 


Yoko Nanno
南野 陽子(なんの ようこ)
ピアニスト


クラシックのピアノを学ぶために、15歳でオーストリア・ウィーンのコンセルヴァトリウム(音楽院)に留学後、ドイツ・ミュンヘン音楽大学卒業。以後、フランス・パリ、オーストリア・ザルツブルグで研鑽を積み、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学で行われる国際サマー・アカデミーにてアシスタントとして後進の指導にあたる。

演奏活動、アルバム制作を経て、クラシック音楽の名曲をピアノ&シンセサイザーを用いて現代風にアレンジしたアルバム・シリーズ『ウィーンのカフェ〜Cafe in Vienna〜』を Apple Music, Spotify, amazon music,等各種音楽配信にて配信中。

トリオ・チルコ



帰国後、新しい形のヒーリング音楽「アクティブ・ヒーリング」を体現するアルバム「ザ・スピリット」を企画、プロデュース。「トリオ・チルコ」というユニット及び制作チームを発足させ、自らもピアニストとして演奏に加わった。


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